ごあいさつ

 

寺家 誠秀

三重中央支部長




















































 当道場のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。
私が空手の道を志してから早20年以上が過ぎようとしています。
もともと気が小さく、精神的に弱かった私はいつも自分を変えたいと思っておりました。

「何かをしなくては、このままでは自分がダメになる」

そんな時出会ったのが極真空手でした。

しかし、私が極真空手の道場に入門するまでにどれほどの勇気が必要だったことでしょうか。入門を心に決めてからそれを行動に移すまでに一年近くかかったと思います。
それほど私にとって極真空手とは強さと怖さの象徴でした。

入門してからはいつも足を引きずって帰りましたし、当時の極真空手はまだ先輩たちも後輩相手に手加減などしてくれませんでした。
特に私は身長が高かったので、先輩たちに遠慮なくかわいがられました。

しかし、そのたびに「いつかあの先輩より必ず強くなってやる」と心に誓う日々でした。

また、24歳で入門した当時、周りからこんな事を言われた事があります。

「二十歳を過ぎてから空手なんかやっても強くなれる訳ないよ」
「歳を取っているんだから体も柔らかくならないだろ」

それから21年。
あんなに弱かった私が今は支部長になり、小さな大会でも優勝できるようになりました。
43歳でブロック大会(全中部大会)の一般上級の部で史上最年長チャンピオンにもなりました。 同じく180度開脚がでできるようになったのも40歳を過ぎてからです。
昔、コテンパンにやられて「いつか見返してやる」と目標にしていた先輩方はみな空手の世界から離れていき、普通の人になってしまいました。

「継続は力なり」

45を過ぎた今でもまだ私はまだまだもっと強くなりたいと思っています。

当道場の一般部では過去に私が受けた悔しさや痛さを反面教師として誰でも楽しみながら強くなれる道場作りを目指してしております。
空手を習う方の中には趣味程度に習う方、運動不足解消のためちょっと体を動かしたい方、護身のために習う方、選手を目指して習う方等、いろんな方が見える訳です。
ですからこれら幅広い方々のニーズにお応えできるよう社会人には次の日に疲れができるだけ残らず、ケガや事故のない稽古プログラムを。
選手希望者には私の経験を通した試合に勝てる稽古プログラムを実践していただいています。

また、子供たちに関して言えば、昨今のイジメ、虐待など悲しい出来事を聞くたびに私たち武道家は、 今の子供たちの心に何を教えて行かなければならないのか?と考えさせられます。

明治以前から冠婚葬祭以外では無宗教者が多いといわれて来た日本人がなぜ礼儀正しく、 コミュニティーの中で正しい人間社会を作ってこられたのかが、開国以来、日本にやって来た諸外国の人々には謎の一つでした。
なぜなら諸外国は宗教を通して厳しい戒律を作り、人の心の悪の部分を出さないように聖職者が庶民に正しい教えを説いて人間社会を作って来たからなのです。

ではなぜ日本人は宗教を利用せずに調和の取れた人間社会を作る事が出来たのか?

それは日本特有の武士道が原点になっているのです。
礼儀正しく、義を重んじ、命を賭して名誉を重んじる。明治以前、長きにわたり武家社会であった日本において、武士道の考えが自然と庶民全体の戒律となって行きました。
それがサムライスピリットと他国の人々から今でも尊敬される原点であり、今の日本人が忘れてかけている心の部分なのです。
挨拶をする、人との約束は必ず守る、先輩や年上の人には敬語を使う、靴を揃える。こんな小さな事から子供たちには教えています。
この小さな事がやがて日本を背負って立つ青少年にとって、堂々たる日本人になるための人間形成に役立つと当道場では確信しているからです。

新極真カラテは決して怖い武道でも敷居の高い道場でもありません。
また、武道を始めるのに早いも遅いもありません。
思い立った時が適齢期。
皆さんも当道場で楽しみながら一緒に汗を流しましょう。